過敏性腸症候群Q&A

ここでは過敏性腸症候群のよくある質問についてQ & A形式でお答えします。

過敏性腸症候群(IBS)の診断基準を教えてください。

A1.過敏性腸症候群は、世界基準であるRome診断基準を用いて主に診断されています。

現在Rome4まであります。

本研究では、2016年に発表されたRomeⅣ診断基準をもとに、専門委員会の公式質問表を使用しています。

Q2. 何が原因なのでしょうか。

A2. もともとの遺伝的要因に加えて、心理的ストレスなどで症状が発症する場合もあることから、環境の影響がともに関連しあってIBSを発症すると考えられています。しかし、原因遺伝子などはまだ確定されておらず、全世界で研究が進められています。

また、カンピロバクターやサルモネラ菌などによる、急性腸炎になったあと少ししてIBSを発症することがわかってきています。

Q3. 大腸がんなどになりやすいのでしょうか。

A3. 基本的に大腸がんなどのリスクは特段ないとされています。

Q4. 薬で治るのでしょうか。

A4. 近年、下痢型過敏性腸症候群、便秘型過敏性腸症候群などに適応がある新薬が相次いで日本でも使用できるようになりました。また消化管運動調整薬や、整腸薬など、患者さん個人の症状をみながら治療を行っていくことで、多くは改善できるようになってきました。

しかし、治療で一度改善しても、根治ということは現在の医学で難しく、ストレスや何らか体調を崩すことで、症状が再度現れることもあります。

Q5. 検査でわかりますか。

A5. 一般的な血液検査やレントゲン、CT画像撮影、消化管内視鏡検査で過敏性腸症候群(IBS)が診断できるか多くの研究が行われてきました。しかし、現時点で、これらでは異常を見いだせないとされています。私達の研究室では、より簡便に診断できるツールの開発を目指しています。

Q6. 胃も弱いのですが、関係ありますか?

A6. 過敏性腸症候群(IBS)は消化管運動や、痛みなどを感じる内臓知覚が高まることが症状の原因と考えられています。大腸は胃や食道ともつながっており、IBSと胃や食道の機能性消化管疾患(機能性ディスペプシア、GERDなど)を合わせ持つ患者さんは多くいらっしゃることがわかっています。